職位が上がる昇進と、組織内での格が上がる昇格は言葉こそ似ていますが意味は異なります。一般的にお祝いを贈るのは昇進のみですが、職場の慣例によっては昇格にお祝いを行うこともあります。昇進祝い・昇格祝いを贈るのは必ず正式発表があった後のタイミングで、1週間以内が好ましく遅くても2週間以内に贈るようにしましょう。正式な発表を待たずにお祝いをしてしまうと、もしも予定が変更になった時に相手に不快な思いをさせてしまいます。
職場の上司や同僚への昇進祝い・昇格祝いの場合、部署のメンバーが共同で贈り物を用意することが多く見られます。祝いの席で祝意を伝えたり、共同のプレゼントを贈ることでお祝いになりますが、特別にお世話になった方には個人として贈り物を用意して構いません。ただし、個人として贈る場合は社外でプライベートな時間に贈るなど、昇進や昇格を逃してしまった人への配慮が必要です。個人で昇進祝い・昇格祝いを贈る場合、実用的なものや消耗品がおすすめです。
ビジネスに関する祝い事なので、ネクタイや名刺などが定番です。お酒や化粧品などの消耗品は、気軽に使えるメリットがありますが、相手の好みを確認してからにしましょう。プレゼントの相手が目上の方の場合、現金・商品券などは贈らないのが祝い事全般のマナーです。ほかにも、時計や万年筆は勤勉さを求める意味が含まれるので、本人からリクエストなどをもらわない限り目上の方へのプレゼントは避けましょう。